フリーランスは本当に稼げない?稼げない人の共通点と抜け出すための方法を解説

フリーランスは本当に稼げないのでしょうか。「9割は稼げない」と言われる理由や収入の実態、稼げない人に共通する特徴を解説。案件獲得・スキル・専門性を見直し、稼げない状態から抜け出すための具体的な方法も紹介します。

目次

フリーランスは「稼げない」と言われる理由

フリーランスは会社員と違い、毎月決まった給与が保証されている働き方ではありません。仕事を取るところから報酬を受け取るところまで自分で担うため、収入に差が出やすいのが実情です。まずは「稼げない」と言われやすい背景を整理します。

フリーランスの収入が不安定になりやすい仕組み

フリーランスの収入が不安定になりやすい最大の理由は、仕事の量と単価が固定されていないことです。会社員なら基本的に毎月給与が支払われますが、フリーランスは案件が終了すれば、その分の売上もなくなります。

たとえば月10万円の継続案件を3社から受けて月30万円を売り上げていたとしても、1社との契約が終了すれば翌月から20万円になる可能性があります。逆に、新しい案件を獲得できれば月40万円、50万円と増やすこともできます。

つまり、収入の上限が固定されにくい一方、下限も保証されません。この振れ幅の大きさが、「フリーランスは稼げない」「安定しない」と言われる理由のひとつです。

「フリーランス 9割は稼げない」説の根拠と実態

インターネット上では「フリーランスの9割は稼げない」といった表現を見かけることがあります。しかし、主要な実態調査を見る限り、「フリーランスの90%が稼げていない」とそのまま結論づけられるデータは確認できません。

フリーランス協会の「フリーランス白書2025」では、年収200~400万円未満が26.5%で最多、400~600万円未満が21.0%でした。また、年収400万円以上の回答者は47.7%です。少なくとも、この調査から「9割が稼げない」とはいえません。

一方、ランサーズ株式会社の「フリーランス実態調査 2024年」では、フリーランス収入が年99万円以下の人が約7割という結果が出ています。ただし、この調査には副業・複業でフリーランス活動をしている人も含まれます。副業で年間数十万円を得ている人と、フリーランスを本業にして生活している人を同じ基準で比較すると、実態を誤解しやすくなります。

調査によってフリーランスの定義や対象者、年収の意味は異なります。「○割が稼げない」という数字だけを見るのではなく、誰を対象に、何を収入として集計した数字なのかまで確認することが大切です。

フリーランスは営業から納品まで全て自分でやる必要がある

フリーランスになると、専門スキルだけあれば仕事が成立するわけではありません。案件探し、営業、商談、見積もり、契約、制作、修正対応、請求、入金管理など、会社なら複数の部署が担っている仕事を自分で行います。

ここを見落とすと、「スキルはあるのに仕事がない」という状態になりがちです。Webデザインが上手でも営業をしなければ案件は増えません。動画編集が速くても、低単価案件しか取れなければ収入は伸びにくいでしょう。

フリーランスとして稼ぐには、専門スキルと同時に「仕事を取って継続させる力」が必要です。

稼げないフリーランスに共通する5つの特徴

稼げない状態には、いくつか共通するパターンがあります。もちろん職種や経験によって事情は異なりますが、売上が伸びないときは「自分に当てはまっていないか」という視点で確認してみてください。

稼げないフリーランスはスキルが単価の低い案件にしか通用しない

案件を受注できているのに収入が増えない場合、スキルと単価が釣り合っていない可能性があります。

たとえば、誰でも短期間で覚えられる作業だけを請け負っていると、応募者が増えやすく価格競争になりがちです。1件数千円の案件を大量にこなしても、作業時間が増えるばかりで収入が伸びないことがあります。普通にしんどいです。

重要なのは、単に「作業ができる」状態から、「成果につながる提案までできる」「特定の業界に詳しい」「企画から任せられる」といった付加価値を増やすことです。

稼げないフリーランスは案件獲得を紹介・知人頼みにしている

知人から仕事を紹介してもらうこと自体は悪くありません。実際、フリーランス協会の調査でも「人脈」は有力な仕事獲得経路です。問題は、それしか案件獲得手段がないことです。

紹介は自分で件数をコントロールしにくく、紹介が止まれば新規案件も止まります。継続的に売上を作るなら、クラウドソーシング、フリーランスエージェント、SNS、求人媒体、過去の取引先、直営業など、複数の入口を持っておく必要があります。

案件獲得チャネルを分散しておけば、ひとつが不調でも別の経路から仕事を確保しやすくなります。

稼げないフリーランスは得意分野・専門性が定まっていない

「何でもできます」は、一見すると仕事の幅が広そうに見えます。しかし、発注者からすると「結局、何が一番得意なの?」と判断しにくくなることがあります。

たとえば単に「Webライターです」と伝えるより、「不動産SEOに強いWebライター」「BtoB SaaSの導入事例を得意とするライター」と伝えたほうが、特定の案件では選ばれる理由が明確になります。

最初からひとつに絞り切る必要はありません。ただ、実績が増えてきたら、自分が評価されやすい領域と市場ニーズが重なる場所を見つけていくことが単価アップにつながります。

稼げないフリーランスはスケジュール管理・体調管理ができていない

フリーランスは働く時間を自分で決めやすい反面、仕事量の調整も自分で行う必要があります。案件を取りすぎて納期に遅れたり、徹夜を繰り返して体調を崩したりすると、継続依頼を失う原因になります。

また、売上を増やしたいからと予定を100%案件で埋めると、新規営業や学習の時間がなくなります。短期的には稼げても、数か月後に案件が切れたときの営業先がない、という状況にもなりかねません。

制作時間だけでなく、営業・学習・事務作業・休息まで含めて予定を組むことが大切です。

稼げないフリーランスは「好きなこと」にこだわりすぎている

好きな仕事を選べるのはフリーランスの魅力です。ただし、「好きかどうか」だけで仕事を選ぶと、十分な需要や予算がない市場に入り込んでしまう場合があります。

仕事として収入を得る以上、相手がお金を払って解決したい課題があるかどうかは重要です。自分の好きなことと、市場が求めることが重なる領域を探す必要があります。

「やりたいことを捨てる」という話ではありません。まず需要のある仕事で収入基盤を作り、そのうえで好きな領域へ広げていく方法もあります。

稼げるフリーランスと稼げないフリーランスの違い

同じ職種でも、収入には大きな差が出ます。その違いは才能だけではありません。仕事の選び方、案件獲得方法、顧客との関係づくりなど、収入につながる行動を仕組み化できているかが重要です。

稼げるフリーランスは「需要のあるスキル」から逆算している

稼げるフリーランスは、「何を勉強したいか」だけではなく、「企業や個人が何にお金を払っているか」を見ています。

たとえばWeb制作でも、デザインソフトを操作できるだけの人と、集客やCV改善まで考えてLPを設計できる人では、発注者へ提供できる価値が異なります。動画編集でも、カットだけでなく企画・構成・サムネイル・YouTube運用まで対応できれば、任される範囲を広げられます。

市場ニーズから必要なスキルを逆算し、提供できる価値を増やすことが単価アップの基本です。

稼げるフリーランスは案件獲得チャネルを複数持っている

安定して稼ぐ人ほど、「案件がなくなってから営業する」のではなく、普段から複数の接点を持っています。

既存顧客からの継続依頼や紹介に加え、エージェント、SNS、クラウドソーシング、直接営業などを組み合わせれば、特定の取引先への依存度を下げられます。

フリーランス協会の「フリーランス白書2025」でも、最も稼げる仕事獲得経路として「人脈」「過去・現在の取引先」「エージェントサービス」が上位に挙げられています。ひとつの方法だけが正解なのではなく、自分の職種に合う経路を組み合わせることがポイントです。

稼げるフリーランスは単価交渉・継続案件化のコツを知っている

毎月ゼロから新規案件を探していると、営業だけでかなりの時間を使います。そこで重要になるのが、既存顧客から継続して依頼をもらうことです。

納期を守る、レスポンスを早くする、相手の目的を理解して提案するなど、基本的な対応を積み重ねるだけでも継続率は変わります。さらに実績や担当範囲が増えた段階で、業務内容に合わせて単価を見直すことも必要です。

単価交渉は、ただ「値上げしてください」と伝えるのではなく、実績や提供範囲、成果を示したうえで条件を相談すると進めやすくなります。

フリーランスが「稼げない」を抜け出すためにやるべきこと

現在すでにフリーランスとして活動していて収入が伸びない場合は、闇雲に作業量を増やすより、どこがボトルネックになっているかを確認しましょう。スキル・集客・実績の3つを中心に見直すと改善点を探しやすくなります。

フリーランスとして稼ぐには市場価値の高いスキルが必要

まず見直したいのが、現在のスキルでどの程度の単価を狙えるかです。低単価案件しか見つからないなら、作業スピードだけを上げても収入には限界があります。

募集されている案件を実際に確認し、高単価案件ではどんな経験・スキルが求められているかを調べてみましょう。足りないものが分かれば、学ぶべき内容も具体的になります。

「とりあえず勉強する」より、「この案件を取るためにこのスキルを身につける」と逆算したほうが、学習が収入につながりやすくなります。

フリーランスの案件獲得導線を複数持つ(クラウドソーシング・エージェント・直営業)

案件獲得は、クラウドソーシングだけ、知人紹介だけ、とひとつに絞らないほうが安定しやすくなります。

未経験・経験が浅い段階ではクラウドソーシングで小さな実績を作り、経験が増えたらエージェントや直接営業へ広げる方法もあります。SNSで制作物や知識を発信し、問い合わせにつなげる方法もあるでしょう。

大切なのは、案件が途切れたときにゼロから探し始めるのではなく、日頃から複数の入口を育てておくことです。

フリーランスとして早期にポートフォリオ・実績を作る

未経験者が案件へ応募するとき、発注者が困るのは「この人に任せて大丈夫か判断できない」ことです。その不安を減らす材料になるのがポートフォリオと実績です。

実案件がまだない場合でも、自主制作でスキルを見せることはできます。Webデザインなら架空のLP、動画編集ならサンプル動画、ライティングなら記事サンプルなどを用意できます。

最初の数件は単価だけを見るのではなく、「次の案件を取るために使える実績になるか」という視点も持ちましょう。ただし、相場から極端に低い案件を長期間続ける必要はありません。実績ができたら次の単価帯へ移ることが重要です。

フリーランスの独学は挫折しやすく、学習環境への投資が近道になる場合もある

独学には費用を抑えやすいメリットがあります。一方で、「何をどの順番で学ぶか」「どこまでできれば案件へ応募していいか」が分からず、学習だけが長期化するケースもあります。

また、制作スキルは学べても、ポートフォリオの作り方や営業文、案件の選び方まで自力で調べなければならないことがあります。ここで止まってしまう人は少なくありません。

スクールや講座へ通えば必ず稼げるわけではありませんが、学習順序が整理され、質問できる環境や案件獲得支援があるなら、時間を買うという意味で有効な場合があります。費用だけでなく、どこまで伴走してもらえるかを確認して選びましょう。

未経験から「稼げないフリーランス」で終わらないための選択肢

これからフリーランスを目指す場合は、独立してから慌てて営業方法を学ぶのではなく、スキル習得の段階から案件獲得まで見据えて準備することが大切です。

フリーランスの独学が挫折しやすい理由

独学で難しいのは、教材がないことではありません。今は動画や記事、書籍など無料・低価格の教材が豊富です。難しいのは、「自分に必要な情報を選び、正しい順番で実践すること」です。

たとえばWebデザインを学ぶ場合でも、デザイン基礎、ツール操作、コーディング、マーケティングなど学べることは無数にあります。全部を完璧にしてから案件へ応募しようとすると、いつまでたっても実務に進めません。

さらに、ひとりでは自分の制作物が案件レベルに達しているか判断しにくいという問題もあります。フィードバックを受ける機会がないと、同じところで何週間も止まることもあります。

3ヶ月でスキル習得~案件獲得まで伴走してもらいフリーランスとして稼ぐ選択肢

できるだけ早く実務へ進みたい場合は、期間を決めてスキル習得からポートフォリオ制作、案件獲得まで一貫して伴走してもらえる学習環境を選ぶ方法があります。

たとえば3ヶ月という期限を設定するなら、「1ヶ月目は基礎学習」「2ヶ月目は制作・ポートフォリオ」「3ヶ月目は案件応募・営業」のように、案件獲得から逆算して進めるイメージです。

重要なのは、「3ヶ月受講すれば必ず月○万円稼げる」という話ではありません。短期間で稼ぐことを保証するサービスは慎重に見たほうがよいでしょう。見るべきなのは、実務者からフィードバックを受けられるか、ポートフォリオを作れるか、営業や案件獲得まで支援されるかです。

未経験からフリーランスを目指すなら、スキルを覚えること自体をゴールにせず、「自分で案件を獲得し、納品できる状態」をゴールに置くことが、稼げない状態を避けるポイントです。

フリーランスは稼げないに関するよくある質問

フリーランスの収入については、「どれくらい稼げれば普通なのか」「未経験でも生活できるのか」など、さまざまな疑問があります。最後によくある質問をまとめます。

フリーランスは9割が稼げないって本当ですか?

「フリーランスの9割が稼げない」と断定できる主要な統計的根拠は確認できません。調査によっては低収入層が多く見えるものもありますが、副業・複業層を含むか、本業フリーランスだけを見るかで結果は大きく変わります。数字を見るときは調査対象を確認しましょう。

フリーランスはいくら稼げれば生活できますか?

必要な金額は家賃や家族構成、地域、経費などによって異なります。また、フリーランスは売上から経費や税金、社会保険料などを支払うため、「売上30万円=手取り30万円」ではありません。自分の生活費から必要な手取りを出し、税金や経費を含めて売上目標を逆算する必要があります。

未経験からフリーランスになって稼ぐことはできますか?

可能ですが、未経験のまま独立すれば自動的に案件が入るわけではありません。まず需要のあるスキルを身につけ、ポートフォリオを作り、小さな案件から実績を積む流れが現実的です。スキル習得と案件獲得を別々に考えないことがポイントです。

フリーランスで稼げない場合、会社員に戻るべきですか?

必ずしもそうとは限りません。まず、スキル不足なのか、営業不足なのか、単価が低いのか、稼働時間が足りないのかを確認しましょう。一方で、生活費が不足している状態で無理にフリーランスを続ける必要もありません。会社員やアルバイトと組み合わせながら収入基盤を作る選択肢もあります。

フリーランスで稼ぎやすい仕事は何ですか?

「この職種なら必ず稼げる」という仕事はありません。一般的には、企業側の需要があり、成果への影響が大きく、専門性が必要な仕事ほど単価を上げやすい傾向があります。職種名だけで選ぶのではなく、実際の案件数・単価・求められるスキルを確認して選びましょう。

まとめ|フリーランスが稼げないのは才能ではなくやり方の問題

フリーランスは、会社員のように収入が保証される働き方ではありません。案件が途切れたり、低単価案件から抜け出せなかったりすれば、「思ったより稼げない」と感じることは十分あります。

ただし、「フリーランスだから稼げない」「9割は稼げない」と決めつける必要もありません。実際の調査では一定以上の年収を得ているフリーランスも多く、収入には大きな幅があります。

稼げない状態から抜け出すには、需要のあるスキルを身につける、案件獲得チャネルを増やす、早めに実績を作る、継続案件と単価アップを狙う、といった基本をひとつずつ整えることが重要です。

才能の有無だけで決まる話ではありません。「何を学ぶか」「どう仕事を取るか」「どう単価を上げるか」を逆算して動けば、改善できる余地はあります。これから目指す人は、スキル習得だけでなく案件獲得までをセットで準備していきましょう。

【参考情報】

・一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2025」

・ランサーズ株式会社「フリーランス実態調査 2024年」

※調査ごとに「フリーランス」の定義、対象者、収入の定義が異なります。本文では各調査の前提を踏まえて紹介しています。

この記事の監修者

本記事は、オンラインWebスクール事務局が監修しています。SNS運用、動画編集、SEO、WebデザインなどのWebスキル教育に携わる運営チームが、初心者にも分かりやすい実践的な情報を発信しています。

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